塊根植物(コーデックス)の中でも、ユニークなフォルムと育てやすさで人気の「アデニア(Adenia)」
「アデニアを挿し木で増やせたらいいのに…!」なんて疑問に思ったこと、ありませんか?

結論から言うと、基本的には種(実生)で増やすのが一般的で、挿し木での発根は難しいと言われているのです(泣)
ちょっと待って!実は一部の種類では挿し木ができることもあり、コツを押さえれば成功する可能性も…?!!
【今回はこんな内容をご紹介♪】
✔ 挿し木できるアデニアの種類
✔ 挿し木の具体的な方法
✔ 成功率を高めるコツ
✔ 挿し木をするときの注意点
「種まき以外の方法でアデニアを増やしてみたい!」という方は、ぜひ試してみてください♪
最後におまけとして、アデニアの挿し木をした筆者の体験談も紹介しています!
うまくいけば、新しいアデニアを手軽に増やせるかもしれませんよ!最後までお付き合いください(*^^*)
アデニアは挿し木で増やせるの?
「アデニアを挿し木で増やしたい!」と思ったことありませんか?
実はアデニアの挿し木には、成功しやすい種類と難しい種類があるんです!
挿し木ができるアデニアの種類や、成功率が低い理由について わかりやすく解説していきますね♪
挿し木ができるアデニアの種類
一般的に塊根を持つアデニアは挿し木が難しく、残念ながら発根率が低いと言われているんです…。
ただ、アデニアには100種類以上の品種があり、中には挿し木で増やせる種類もあるんです!
◆挿し木が比較的成功しやすい種類
✔ アデニア・グロボーサ(Adenia globosa)
✔ アデニア・フルティコサ(Adenia fruticosa)
✔ アデニア・スピノーサ(Adenia spinosa)
ただし、アデニアの中ではかなり有名で人気のアデニア・ペキュリアリス(Adenia perrieri)や、アデニア・グラウカ(Adenia glauca)は挿し木の成功率が低めなんです…。
このあたりの種類を増やしたいなら、種(実生)から育てるのが一般的になります!
アデニアの挿し木が難しい理由とは?
ここまで見てきて「どうしてアデニアの挿し木は難しいの?」と気になりますよね?
主な理由については、以下の2点になります!それぞれ見ていきましょう!
① 発根しにくい
アデニアの枝は乾燥には強いけれど、カットしても なかなか発根しにくい種類が多いんです。
特に、塊根を持つアデニアは根の成長がゆっくりだから、挿し木ではうまく発根しづらいのが現実…。
② 塊根ができにくい
塊根植物の魅力といえば、あのぽってりとした独特のフォルムですよね♪
挿し木で増やすと細い根が伸びるだけで、塊根が発達しにくいことが多いんです。
つまり「挿し木で増やせても、理想の姿にならない可能性がある」ということで、つまり塊根が発達しにくいんですね!つまり「挿し木で増やせても、理想の姿にならない可能性がある」ということになります!



アデニアの種類によっては挿し木OK!でも発根しにくい種類もあるから、清潔な土&湿度管理でじっくり根気よく育てましょうね♪
アデニアの挿し木の方法まとめを紹介!
「成功率は低いけど…やっぱりそれでも挑戦してみたい!」という方へ♪
ちょっと手間はかかるけど、しっかり手順を守れば発根の可能性を高めることもできるんです!
ポイントを押さえて、ぜひ試してみてくださいね♪
◆ 準備するもの
✔ 健康なアデニアの枝(太めでしっかりしたもの)
✔ 清潔なカッター or 剪定バサミ(事前に消毒しておく)
✔ 発根促進剤(ルートンなど)
✔ 水はけのよい用土(鹿沼土・赤玉土・バーミキュライトなど)
✔ 小鉢または育苗トレー
✔ 霧吹き
✔ 透明なビニール袋 or 発根管理ケース
① 適切な枝を選ぶ
元気で太めの枝を 5〜10cm程度の長さ でカット!
葉が多すぎる場合は、蒸散を防ぐため 半分ほど取り除く のがポイント♪
② 切り口を乾燥させる
カットした枝の切り口を 風通しのよい日陰で1〜2日乾燥 させよう。
→ すぐに植えると傷みやすいので、ここでしっかり乾かすのが成功率アップのカギ!
③ 発根促進剤をつける
切り口に ルートンなどの発根促進剤を薄く塗布。
→ 発根しにくいアデニアでは、促進剤を使うことで成功率がグッと上がることも!
④ 清潔な用土に挿す
水はけのよい 鹿沼土や赤玉土の小粒 を用意し、枝を 2〜3cmの深さ で挿す。
→ 腐敗を防ぐため、清潔な用土を使うことがとっても大事!
⑤ 湿度を保つ
霧吹きで用土を軽く湿らせ、透明なビニール袋や発根管理ケースで覆う。
→ 適度な湿度を保ちつつ、蒸れすぎないように1日1回の換気 も忘れずに!
⑥ 明るい日陰で管理する
直射日光は避けて、風通しのよい明るい日陰 に置こう!
水やりは 用土が乾いたら軽く霧吹きする程度 でOK♪
⑦ 発根を待つ(数週間〜1ヶ月以上)
発根までの期間は 数週間〜1ヶ月以上。
すぐに変化がなくても焦らず、じっくり待つことが大切!
発根したら、少しずつ水やりを増やしていき、徐々に通常の管理へ移行しよう♪



清潔なハサミでカット → 切り口を乾燥 → 水はけ◎の土に挿す!湿度管理しながら、気長に発根を待つのがポイント♪
【おまけ】アデニアの挿し木を試した筆者の体験談
アデニアの挿し木に挑戦したのは、ちょっとした好奇心からでした。もともと独特なフォルムの植物が好きで、アデニアのぷっくりした塊根に魅力を感じていたのですが、「増やせるならやってみたい!」と思い立ち、試してみることにしました。
まず、適当な枝を選ぶのが最初のステップです。アデニアの種類にもよると思いますが、私が試したのは比較的細めのツルが伸びるタイプ。元気そうな枝を選び、清潔なハサミでカットしました。切り口から出る白い樹液には毒があるので、直接触らないように気をつけながら、しばらく乾かすことに。これは、挿し木の成功率を上げるために大事な工程らしく、切り口を乾燥させることで腐りにくくなるらしいです。私は2日ほど風通しのいい場所に置いておきました。
次に挿し床の準備です。アデニアは水はけの良さが大事と聞いていたので、赤玉土と鹿沼土を混ぜたものを使いました。水分を含みすぎると腐りやすいので、できるだけ乾きやすい環境を意識しました。指で軽く穴を開け、そこに挿し木をセット。ぐらつかないように少し土を寄せて固定しました。
水やりは控えめに。とはいえ、乾燥しすぎるのもよくないので、霧吹きで軽く湿らせる程度にしました。ここがなかなか難しいポイントで、水をやりすぎると腐り、少なすぎると発根しない。私は少し不安になりながらも、乾いたら軽く水をやる程度にして様子を見ることにしました。
日当たりも重要ですが、直射日光が強すぎると負担が大きい気がしたので、半日陰で管理。これが正解だったのかは分かりませんが、なんとなく「これくらいの環境なら大丈夫かな」と思いながらの手探り状態でした。
それから約1ヶ月。正直、「本当に根付くのかな?」と半信半疑でしたが、そっと引っ張ってみると抵抗を感じました。「お、これはもしや!」と思いながら慎重に掘ってみると、なんと細い白い根が出ているではありませんか。成功したことが嬉しくて、思わず小さくガッツポーズをしました。
そこからは成長を見守る日々。発根したとはいえ、急激な変化があるわけではなく、じっくり時間をかけて成長していく様子がまた楽しいんです。新芽が出てくると、思わず「よし!」と声を出してしまいました。アデニアは気まぐれなところがあるので、うまくいくかどうかは運もあると思いますが、こうして挿し木から育てると愛着が湧きますね。
今回の挿し木体験で感じたのは、「待つことの楽しさ」です。最初のうちは「根が出てるかな?」「この管理方法で合ってるかな?」と不安でしたが、植物って意外とたくましいんですよね。焦らず気長に待っていると、ちゃんと応えてくれるんだなと実感しました。
次は違う種類のアデニアでも試してみようと思っています。うまくいくかは分かりませんが、こうやって試行錯誤しながら育てるのが楽しいんですよね。もし挿し木を考えているなら、ぜひ挑戦してみてください。



時間はかかりますが、その分、成功したときの喜びもひとしおですよ!
まとめ
ここまで「アデニアの挿し木の方法や注意点」についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
挿し木で増やすこともできるとはいえ、発根しにくい・塊根が形成されにくい というデメリットもあります…。
成功率を上げるには…
✔ 発根促進剤の使用!
✔ 高湿度の維持!
✔ 適温管理!
ただ、挿し木で増やせてもアデニア特有のぷっくりした塊根が育ちにくいのが難しいところ…。
理想のフォルムを目指すなら、やっぱり実生(種まき)が圧倒的におすすめになります!
「どうしてもこの枝を残したい!」という場合には、挿し木も選択肢のひとつですが、アデニア本来の魅力を最大限に楽しむなら実生で育てるのがベストです♪
この記事が参考になれば嬉しいです(*^^*)最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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