アデニウム・アラビカムは、ずんぐりとした塊根(コーデックス)が特徴の今注目の植物。
どっしりしたフォルムが魅力ですが「思ったように幹が太くならない…」と悩んでいる人も多いのでは?
「しっかり育てているのに、細長いまま…」
「もっと迫力のある姿にしたいのに!」

試していくうちに「太るアデニウム・太らないアデニウム」には明確な違いがあることが判明!
「なぜ幹が太くならないのか?」「どうすればボリュームのあるアデニウムに育てられるのか?」という疑問をスッキリ解決できるよう、実践的な方法をお伝えします。
今回は、僕の体験から「アデニウムを確実に太らせるための育て方・適切な剪定・管理方法」を詳しく解説します。
アデニウムの太さに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです♪最後までお付き合いください!
アデニウム・アラビカムを太らせる基本の育成環境
アデニウム・アラビカムの幹をしっかり太らせるためには、適切な育成環境を整えることが不可欠!
僕も最初は適当に育てていましたが、環境をしっかり管理することで驚くほど塊根が太くなることを実感しました。
アデニウムを理想のフォルムに育てるために、押さえておきたい基本のポイントを紹介します!
日光をたっぷり当てる:太く育つための最重要ポイント!
アデニウムは強い日差しを好む植物です。幹を太らせるためには、日光をしっかり浴びせることが何よりも重要!
僕も以前、室内の明るい窓辺で育てていましたが、成長期に日光が足りず、細長く徒長してしまいました…。
その経験から「日光が足りないと、アデニウムは絶対に太らない!」を覚えておいてください!
適切な日光管理のポイント
春~秋(成長期):屋外で直射日光に当てるのが理想的
夏の強すぎる日差し:葉焼けを防ぐために半日陰に移動(ただし、なるべく光量は確保)
冬(休眠期):寒さに弱いため、室内の日当たりの良い場所に置く
日光が不足すると、徒長してひょろ長くなり、幹がなかなか太くなりません。特に成長期には、日光を十分に確保することが絶対条件! 屋外管理が難しい場合は、植物育成ライトを活用するのも効果的です。
適度な水やりでメリハリをつける:乾かし気味がポイント!
アデニウムは多肉植物の一種で、根や幹に水を溜め込む性質があります。そのため、水やりのタイミングを工夫することが、幹を太らせるためのカギになります!
「成長するなら水をいっぱいあげたほうがいいんじゃ?」と思っていたのですが、それが大きな間違いです!水を与えすぎると徒長してしまい、逆に細くなってしまいます。
水やりのポイント
成長期(春~秋):土がしっかり乾いてから、たっぷりと水を与える
休眠期(冬):水やりを控えめにし、月に1~2回程度に抑える
水やりのタイミング:「土の表面が乾いたら」ではなく、「しっかり乾燥してから」がベスト
水を与えすぎると根腐れを起こしやすくなる一方で、乾燥しすぎると成長が遅くなるため、適度な管理が大切です。
僕が試して効果を感じたのは「成長期は乾いたらたっぷり!冬はほぼ断水」というメリハリをつけることでした。
最適な用土を選ぶ:水はけと通気性がカギ!
アデニウムの根をしっかり張らせて幹を太らせるためには、水はけの良い用土が不可欠です。市販の培養土をそのまま使うと保水性が高すぎて根腐れのリスクが上がるため、自分で配合するのがおすすめです。
おすすめの用土の配合
赤玉土(小粒):50% → 適度な保水性と通気性を確保
鹿沼土(小粒):30% → 排水性を向上させる
ピートモスまたは腐葉土:10% → 栄養供給と微生物の活性化
くん炭またはパーライト:10% → 通気性を確保
この配合を使うことで、水はけと適度な保水性のバランスが取れ、根の発達が促進されます。
僕は最初、一般的な観葉植物の培養土を使っていましたが、水はけが悪くて成長がイマイチだったんです。この配合に変えてからは、根がしっかり張り、幹の太り方も目に見えて変わりました!
適切な温度管理をする:寒さ対策が必須!
アデニウム・アラビカムは暑さに強いですが、寒さにはめっぽう弱いです。
特に10℃以下になると生育が止まり、5℃以下では枯れるリスクが高まるため、冬の管理が重要になります。
理想的な温度管理
最適温度:20~30℃(成長が活発になる)
冬越しの最低温度:10℃以上をキープ!
5℃以下は危険! → 葉が落ちたり、最悪の場合は枯れてしまう
寒さにさらされると、成長が止まるだけでなく、根腐れや枯死の原因になります。冬場は暖かい室内に移動させ、エアコンの風が直接当たらない日当たりの良い場所に置くのがベストです。
最低気温が10℃を下回る前には、必ず室内管理に切り替えるようにしています!



冬にうっかり屋外に置いたままにしてしまい、幹がブヨブヨに…(泣)
アデニウムは剪定でバランス太らせる!
アデニウム・アラビカムを力強く、太っちょな姿に育てるためには剪定が欠かせません。
剪定をすることで、新しい枝の発生を促し、全体の樹形を整えながら、幹をより太くすることができます。



「自然に伸ばした方がいいのでは?」と思ってましたが、放置すると枝が細長く伸びてしまい、幹が太くなるどころか逆にヒョロヒョロに…。
そこからきちんと剪定を試してみると、枝が分岐して茂り、結果的に幹も太くなっていきました。
では、どのようなタイミングで剪定を行い、どうやって理想的なフォルムを作っていけばいいのか。ここでは、剪定の適切な時期や具体的な方法、剪定後の管理ポイントまで詳しく解説していきます!
剪定の適切な時期:春~初夏がベスト!
剪定をするのに最適なタイミングは『春から初夏(4~6月頃)』です。
この時期はアデニウムの成長期に当たるため、剪定後の回復が早く、新しい枝が出やすくなります。
逆に、秋から冬に剪定すると、回復が遅くなり、成長が止まってしまうことがあります。特に冬場はアデニウムが休眠状態になるため、剪定をしても新しい枝が生えず、切り口が長期間そのままになってしまうことも。
僕も一度、秋に剪定してしまったことがあるのですが、そこから寒くなり、なかなか新しい芽が出ずに枝がスカスカのまま冬を越してしまいました。それ以来、剪定は必ず成長期に行うようにしています。
また、剪定をする前後の天気にも注意が必要です。剪定後は強い直射日光や雨が続くとストレスになりやすいため、剪定後1週間は半日陰で養生するのが理想的です。
剪定のやり方:幹を太くするためのコツ
剪定をする目的は、無駄な枝を整理しながら、新しい枝を発生させ、幹をより太くすることです!
単に枝を切るだけでなく、どの部分を剪定するかが重要になります。
剪定の基本手順
- 伸びすぎた枝をカットし、全体のバランスを整える
→ 伸び放題になった枝を適度に短くすることで、風通しがよくなり、幹が成長しやすくなる。 - 枝分かれさせたい部分をピンチング(先端を摘み取る)
→ 先端を摘むことで、その下から新しい枝が分かれて生え、より茂ったフォルムになる。 - 傷口に殺菌剤や木工用ボンドを塗る(乾燥を防ぐため)
→ 剪定後の切り口は放置すると乾燥しすぎたり、雑菌が入ることがあるので、保護する。
特に、枝分かれを促すためのピンチング(摘心)は重要です。
アデニウムは放置すると1本の枝がどんどん上に伸びてしまいますが、適切に先端をカットすると、その下から新しい枝が複数出てきて、結果的にバランスの取れた形に育ちます。



「本当に枝が増えるのかな?」と半信半疑でしたが、2週間ほどで小さな新芽が出てきて、その後どんどん枝が増えていきました。
ただ育てるだけでなく、剪定をうまく活用することで、より理想の形に近づけることができると実感できますよ。
剪定で幹が太くなる理由とは?
剪定は単に形を整えるだけではなく、幹を太くするためにも非常に有効です。
その理由は、剪定をすることで植物のエネルギーが幹の成長に集中するからです。
例えば、剪定をせずに放置すると、枝先の成長ばかりが優先され、幹が太る前に枝が伸びすぎてしまうことがあります。枝が増えすぎると、栄養が分散してしまい、結果として幹が細いままになってしまうのです。
適度に剪定をして枝数をコントロールすると、栄養が無駄に分散するのを防ぎ、幹がより太く成長しやすくなります。



僕も剪定をしないで育てていたアデニウムは細長くなってしまいましたが、適度に剪定をするようになってからは、幹が太く、力強い形に!
剪定後の管理も重要!
剪定をした後は、切り口の乾燥や雑菌の侵入を防ぐための適切な管理が必要です。
剪定後の管理ポイント
- 剪定直後は強い直射日光を避け、半日陰で管理する(1週間ほど)
- 水やりは控えめにし、切り口が乾燥するまで様子を見る
- 切り口には木工用ボンドや殺菌剤を塗って保護する
- 切り口がふさがったら、徐々に通常の環境に戻していく
剪定後すぐに日光に当てたり、水をたっぷり与えてしまったりして、うまく回復しないことがありました。
剪定後の1週間を慎重に管理することで、新しい枝の発生がスムーズになり、その後の成長も早くなりますよ!
まとめ
ここまで、「アデニウムを確実に太らせるための育て方・適切な剪定・管理方法」について解説してきました。
アデニウム・アラビカムを太く、力強いフォルムに育てるためには「日光・水やり・用土・温度管理」の4つの基本を押さえることが何よりも大切です。
それだけではなく、剪定や風当て、肥料の使い方などの育成テクニックを活用することで、幹をより太く、迫力のある姿に育てることができます。
太く立派なアデニウムに育てるためのポイントまとめ
日光はたっぷり当てる!(特に成長期は屋外で直射日光が理想)
水やりはメリハリをつける!(成長期は乾いたらたっぷり、冬は控えめ)
用土は水はけの良いものを選ぶ!(赤玉土+鹿沼土+ピートモスの配合が効果的)
冬の温度管理に注意!(最低10℃をキープして寒さ対策をする)
剪定で樹形を整えながら幹を太らせる!(成長期にカット&ピンチング)
適度に風を当てて、幹を鍛える!(自然な環境に近づけることで丈夫に育つ)
肥料を活用して成長を促進!(成長期に緩効性肥料+液肥を適度に与える)
アデニウムは手をかけた分だけ、見違えるほど立派に育ちます!ぜひ今回のポイントを実践しながら、自分好みの理想的なフォルムを目指してみてください。
育てていると「思ったより太らない…」「剪定して大丈夫かな?」と悩むこともあるかもしれませんが、コツを押さえれば、アデニウムはしっかりと応えてくれる植物です。ぜひ楽しみながら、大きく立派に育てていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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